下北沢トリウッド、海からの使者見てきました

下北沢にある単館上映の映画館、トリウッドに行ってきました。

新海氏の名を広めた「ほしのこえ」が上映された映画館です。

私の今作ってる作品もここでの上映を目指しています。

 

平日の3時に行ったのですが、貸切状態でした。

見たのは今話題の海からの使者です。

何の前知識もなく見に行ったのですが、シリーズものの一つだった模様。

若干話しについていけなかったですが、演出や凝った作画、音楽なんかでかなり楽しめました。

ストーリーを見るというより、丁寧で尚且つ派手な作画を通してテーマを考えていく感じでした。

自主制作とは思えない動きのよさや綺麗さで、「劇場公開作品ってこうゆうことなのか!」と自分のコンテとの差に唖然とさせられた数十分。

驚きと同時に「このままじゃ絶対僕のアニメはトリウッドさんのロードショー審査を通過できない」という不安が頭をよぎりました。

そんな状態で窓口のお姉さんとお話したり、先着プレゼントのたまねぎを貰ったりして帰りました。

 

今回トリウッドまで行って動画サイトと劇場公開の違いに気づき今の作品の修正しなきゃいけない部分や気をつけなくてはならない点が沢山見えてきました。

いくつか書き出したいと思います。

 

1番前の席で見て思ったことなので、他の席では見え方が違うかもしれません

 

・スクリーンいっぱいに上映するため、安全フレームをある程度考慮しなければならない。

過去に文化祭の前夜祭で流すPVで失敗したのですが、テロップがスクリーンをはみ出して読めなかったことがあり、重要なものは隅っこに置いてはいけないことを再確認しました

 

・大画面のため、色彩や画面効果を抑え目にしないといけない。

海からの使者の予告編は動画サイトで見ていたはずなのですが、映画館で見ると迫力が全然違いました。

僕の今予定している作品は色彩を独特なものにしようと思っていたのですが、少し抑え気味にしないと劇場での鑑賞には適さないかもしれません。

個人的には映画館でキャシャーンを見たときの目がチカチカするくらい過激な色彩が好きなのですが、周りの人には目に優しくないとあまり好評ではないからこれは考え所

 

・大画面だと細かいところまでよく見える

実際に見るまではハイビジョン上映ではなく、640×480のSDサイズでの上映と聞いていたのであまり細かいところは気にしなくていいと思ってたのですが、実際画面が大きいだけでSDだろうとすごく細かく見えてしまうものでした。

コレじゃあ今までのように細かいゴミや雑な作画は許されませんね。

それにいつHD上映の機械が導入されるかわからないので、ちゃんとハイビジョン製作にしなくては。(3D背景なんかはレンダリングの速度を考えると720pが限度ですが)

 

あと気になったのはアニメとしての動きの必要性。

やっぱり動画なので動きはほしいです。

脚本をとコンテをなるべく動かないように描いていたのですが、それじゃあダメだと思いました。絵を動かすのに自信がないので30~100カットほど友達と妹に頼んでロトスコープに差し替えようかと思います。

 

完成した後最終調整はプロジェクターを使ってしようかと。

ただ、僕の使っているプロジェクターはエプソン製でトリウッドのはヒタチだから差が出るかもしれません。

 

 

せっかく東京まで行ったので、原監督のカラフルも見てきました。

徹底したリアル描写にこれまたびっくり。

うつ満載で叫びたくなるシーンも多々あり。

主人公や周りの環境があまりにも自分とかぶり、どんどん憂鬱になって行きました。

一緒に見た友達は感動したと言ってたしヤフーでのレビューの評価も高いのですが気分が沈んだことしか覚えてなくて内容をほとんど思い出せません。

作品の出来も素晴らしかったし何度か見たいと思うのですがやっぱり内容は思い出せません。

原監督の作品は毎回見た直後にテンションが上がって、後から話の内容を深く考えれば考えるほど憂鬱になり、もう一度見たくなります。

 

きっと私好きなんですよ、映画やアニメを見て憂鬱な気分になるのが。

映像やストーリーに自分の感情が支配されるのがたまりません(不気味な言い回しですが)

だからパーフェクトブルーやキャシャーンなんかは何度も見てしまいます。

児童向けだとミュウツーの逆襲やクレヨンしんちゃんのオトナ帝国も何度も見ました。

 

アニメを見る人ってストーリー重視にしても、リアル重視だったり、感情論重視だったり、話しの複雑性重視だったり・・・キャラ重視でもキャラの心情を考察する人や、キャラの声優を重視したり、キャラそのものの特質に萌えたり、色々です。

ニコニコなんかを見てると後者で作品の評価をする人が多いように見えますが、作り手が前者から後者に方向転換をしたとたん「最近のアニメは萌えか日常系しかないのか」と批判されるのが見る側の言うことを真に受けるとろくなことにならない流れになっているのは私の気のせいでしょうか。

思えばニコニコや動画サイトでアニメが見れるようになってからアニメって崩壊した気がします。

まじめに物を作りたいときはコメントつきでアニメは見ない方がいいのかもしれません

↓Amazonアソシエイト始めました。

こちらから購入していただけるとスタジオ金魚色の運営資金になりますのでご協力をお願いします。

ペンタブレットの入門セット

迷ったらこれ!

作画・彩色の時におすすめ!

複合プリンターの中でも、自動巻き込みスキャナーを搭載しているタイプのプリンター。

原画・動画の取り込みやすさならこれが一番!

4色インクなのに発色もすごくきれい

アニメの各役職について、MADHOUSE様が詳しい解説をしています!

オススメのページです↓

おぎにゃんと学ぼう

アニメの作り方